種子田益夫を絶縁して病院を乗っ取った息子吉郎の悪辣さ(5)

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「病院にも事務所にも来るな 孫と話をするな」と吉郎が吐き捨てるように言った
『なんか吉郎くんに、お父さんが罪になったこと、そういうことで迷惑掛けたことは確かにあります。しかし、小さい、生まれたときから何一つ困らさず、何一つ不自由させず、お母さんと一生懸命やってきたつもりです。それがあの子には分からないんです。残念でたまりません。

(写真:種子田吉郎 父益夫が刑事事件の渦中に置かれるや病院グルーの乗っ取り工作を進め、遂には父益夫を絶縁した)

おやじ、きょうは焼き鳥でも食べようか。おやじ、たまには事務所にも寄れよと。たまには病院に……と言うんじゃなくて、病院に来るんじゃない、事務所に来るんじゃない、自分の子どもとも話をするんじゃないと、そういうことが通るでしょうか。そのようなことが通るでしょうか。そのようなことをして、親にそのようなことをすれば、そばで見とる人間は軽蔑します。なんだと。

いくら吉郎くんが、病院は俺が作ったんだと言っても、それは自分で一生懸命やったでしょう。しかし土台を作ったのは、お父さんが土台を作ったから、その運営がやれるし、その運営が大きく出ているんだから。ささいな病院でもおやじが作ったんだなと、大きくしなくちゃいかんだなと、おやじ、お茶でも飲もうかと言わなきゃいけないんだなと。吉郎くんが作る、やるときと、私がやるときは天と地の差があります。苦しい中でやりました。患者が入らないのを入れるために一生懸命でした。患者が満杯に詰まったから私が刑務所に行ったんです。それまでは延ばして延ばして行けなかったんです。それも分からず、お父さんを恨み、お父さんをばかにし、お父さんを見下げて、せっかく心配してくれるバンジュンさんたちがおられるのに、私の関係者も安郎くんからの内容証明を見て、2人とももう許すことできないなというところまで来ました。絶対にこれは許せることじゃないというところまで来ました。しかし、待ってくださいと電話かけて、本人に聞かなきゃ本人の意志が分からないからということで、夜遅くまでおられたのです。帰った後にあなたからの電話が分かったので。

(写真:種子田益夫)

安郎くん、お父さんは人殺しをしたわけじゃない。人の物を盗んだわけじゃない。事情があって刑務所に行ったんだから、その苦しみはあんたたち子どもがきれいな気持ちで接してくれなければ、お父さんはいつもつらい思いをしていなくちゃなりません。少し言ったら、生活費も止まり、生活費を削って、いつもお母さんに、吉郎がやってくれたよと。安郎くんの分はお母さんは生きとるときから知っていました。安郎くんは優しい子だから、お父さん心配ないよと。吉郎くんは怖いと。あの人は怖い人だからと言っていましたけど、全然分からなかったけど、今になって分かります。自分の家庭が第一、あとはどうでもいい。お父さんも銀行、および銀行にも話しに行くつもりでおりましたが、お父さんが行けば終わりになります。絶対には終わりになります。そのぐらいの自信はあります。宮崎の市長が私の開発を邪魔したから、お父さんは3カ月かかって保健所長に、市長に出てもらうように、昨日出るということを宣言してもらいました。これで宮崎市長も変わるでしょう。それも私の開発を邪魔したから、私に付いとる人たちがみんな一生懸命やってくれています。
吉郎くんも男だから、お父さんが悪いところを、お父さんを許すことができなければ、お父さん土下座突いてでも頭下げます。謝ります。しかし分からなくて、罪のことは分かるけれども、それ以外に生活でも何でも苦しめた覚えはないし。安郎くんも、吉郎くんが曲がったことで動くときには止めなくちゃいけないんだよ。止めなければ吉郎くんは刑務所行きになります。間違いなくなります。病院の経営も、出資金は私が全部持っとるから勝手に全部やっていいという法律はない。うちの弁護士も全部調べています。できることなら、お父さんもあと少ししか生きません。少ししか生きられないのを、ひがみ合って生活するよりも、生活費もやりたくなければやらなくていい。自分で働いて食べなくちゃいけないことぐらい分かっています。安郎くんのお金で助かっています。本当に安郎くんありがとう。そして私が死ぬときには、安郎くんが送ってくれた金は全部返すようにしておきます。それだけは安心しとってください。
吉郎くんも目を覚ましてもらいたい。近いうちに会って、言いたいことがあれば聞きます。怒りもしません。お父さんが悪ければ聞きます。金をやりたくなければ仕方がないです。兵糧攻めといって一番人間のやり方の汚いやり方。兵糧攻めというんです。3月31日間で宮崎のカンリユソウもやらないと言っていますけども、今見てもらえば分かります。写真も付けておきます。私の小さい土地を売った金を全部、もう20年たって、雨が降ったらカンリユソウも庭が水浸しになるので、配管から石から管から全部変えて、松の枝も切って素晴らしいものにしてあります。お父さんが死んでいってもきれいなもんでなるように、全部終わりました。あと1年生きるか2年生きるか知らないけれども、もう歩くこともままならない、飛行機に乗ることも大変な作業です。しかし、働かなけりゃ食えないので、頑張って何とか食っていきます』

「この手紙を吉郎に見せなさい」と言う益夫の声も吉郎は聞こうとしない
『安郎くん、絶対曲がったことに加担してはいけない。うそに加担してはいけない。そのしっぺ返しのひどいものが返って、あなたたちも1回でも警察にお世話になると、もうこれで病院の役員もやっていけませんよ。お父さんの二の舞だけはしないでください。出資金も帝国ホテルに、あそこで持って来いと言われるから、悔しかったけれども、アリノミだから言われるまましなくちゃいかんから持っていった。今度はそれをシュレッター掛けたとか、もらった、取った覚えはないとか、出資金はないとか。国税局が預かっておって、国税局からもらって、国税局の印鑑が付いてあるじゃないですか。そんなものを自分が勝手に苦し紛れに言ってはいけない。これが自分の子だから黙っておりますけども、他人さまだったら絶対許しません。弁護士だって許しません。このことは、テープですから手紙に訳して送りますから、吉郎くんにも見せてやってください。お父さんをばかにしてもいいけども、ぼけとるわけじゃないから。そういう預かったものを預かってない、そういう人間にはならないようにと、この手紙を見せてやってください。
安郎くん、いつもお世話になります。頑張るんですよ。頑張って、そういう真っすぐなことで頑張ってください。弁護士のところへ行って金を取られて、うそ八百書いて、お父さんに手紙出しても通りません。お父さんは全部裏付けを持っています。証拠を持っています。証拠のないことは言いません。私の知り合いの人も、安郎くんだけは話が分かるように言ってあるんだけどなと、分かってくれてないのかなと非常に残念がってました。お父さんの電話だけは、お母さんがいなくなってからお父さんも寂しいので、何も用事はないけども、どうしとるんかなと思ったときに電話かけたときには、なにも会うわけじゃない、電話ぐらいは出てください。それが人間の道です。人間の道を外さないでいてください。おやじ、なんか用事か、いや用事ないよと。声を聞きたいだけですよと。そのぐらいはやっても罰は当たらないと思う。学校出てからすんなりとお父さんの土台を作ったところで働けて、その土台を作った人をばかにし、いじめ、それで吉郎は楽しんどるんです。しかし一遍は私と、あれだけの手紙を私にやったんだから一遍は番重さん立ち会いで会っておかなきゃいけないので、今月の15日ぐらいまでに会うようにするように言ってください。申し訳ないです』(以下次号)

2023.06.24
     

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